0
¥0

現在カート内に商品はございません。

村づくりを担う在来柑橘「くねぶ」1人の村人から始まったモノがたり

くねぶを生かした村づくりの広がり

2011年には、道の駅が県内老舗醤油メーカーと連携し「くねぶポン酢」を開発。発売を開始すると、聞き慣れない名前と味の良さで注目され、道の駅の人気商品になった。当初は岡本さんの育てたくねぶを原料に使っていたが、年間販売量には足りない。そこで、村内各家で収穫したくねぶを道の駅が買い取り、まとめて搾汁して、その果汁や果皮を使ってくねぶ商品に加工する仕組みが生まれた。

くねぶは5月にさわやかな香りの花を咲かせ、その後摘果や剪定など適切な管理を行うことで、大きくて質のよい果実を育てることができる。村は、苗木の配布や栽培技術講習会を開催し、本格的なくねぶ特産化支援が始まった。

同時に、くねぶ商品の幅を広げるための農産加工講習会も開催し、民間の加工品づくりも奨励。それまで趣味でマーマレードを作っていた人が加工許可を取ってくねぶマーマレードを販売するようになったり、地元女性グループがくねぶドレッシングを商品化したり。くねぶ生産量も徐々に増え、質の良いくねぶが出荷されるようになり、くねぶ生産組合も設立された。

現在、道の駅子守唄の里五木の物産館には、道の駅オリジナル商品や地元出荷者の商品を合わせて、およそ20種類のくねぶ商品が並ぶ。
1人の村人の情熱から始まった、五木村くねぶ特産化と商品作りの取り組み。村民や行政、さまざまな関係者が協力して今では五木村の特産品に育ち、さらなる展開と拡がりを目指して、官民一体となり「くねぶを活かした村づくり」への挑戦が続いている。

  • 前のページへ戻る
  • 1ページ目へ
  • 現在のページ
ページトップへ